Friday, November 24, 2006

子供の孤食

政府は24日午前の閣議で、06年度「食育白書」を決定した。05年7月施行の食育基本法に基づいた初めての報告。朝食をとらない「欠食」や、1人で朝食をとる「孤食」が子どもに広がっていることに焦点を当て、「健全な食生活が失われつつある」と問題視している。
 朝食欠食率(04年調査)は全体で10.5%に上り、世代別では20代27.4%▽30代20.1%▽40代12.9%――の順。子どもでは10代後半で12.4%が朝食をとっておらず、1~6歳で5.4%、7~14歳で3%いた。白書は、国立教育政策研究所の調査(03年度)をもとに「朝食をきちんととる子ほどペーパーテストの得点が高い傾向にある」と指摘している。
 朝食を1人でとる孤食(05年度調査)は、小学生で20・1%、中学生では41.6%に達した。内閣府食育推進室は「孤食がテレビを見ながらの食事やハシを正しく持てない子どもの増加など食事のマナーにも影響している」と分析している。
 家族がそろって夕食をとる回数も減っている。76年は「毎日」が36.5%だったが04年には25.9%まで低下。逆に「週2~3回」が24.2%(76年)から36.3%(04年)に増加している。【渡辺創】

No comments: